2008年8月9日土曜日

エクスチェンジプログラム☆

2時から文化会館のふれあいホールでエクスチェンジプログラムの一環としてべてるの講演が行われました。
会場には台湾や韓国、日本のクリスチャンの医療者の方がいて、英語の同時通訳が入ります。
コーディネーターは向谷地さん。
講演の前半は三十年に及ぶべてるの歴史が語られます。
壇上には佐々木社長としゅん君が並び、べてるの活動の始まりが佐々木社長の退院祝いから始まったことやアルコール家庭が多くある地域の抱える悩みが教会の悩みとなり、悩む教会として歩んできたべてるの歴史が語られました。
後半はべてるに吹いている統合失調症を持った人それぞれが一人の研究者になり、自分の専門家として活動している新しい風について語られます。
壇上にはまいちゃんとけんじさんの姿があります。
自分の内面で起こっていることを現す場面でたくさんの幻聴さんたちが登場、まいちゃんやけんじさんに話しかけます。
まいちゃんは死にたいという気持ちを抱え、地元で救急外来にかかり、注射を打たれ薬が増え入院をすすめられる経験を繰り返して来ました。
浦河でも同じ苦労に取り組んでみたところ、注射も打たれず薬も増えず入院も認めてもらえませんでした。
そんなまいちゃんに川村先生は苦労していたんだねと語りかけます。
まいちゃんは川村先生の一言で自分のしていたことを認められて、そのことがうれしかったと語ります。
けんじさんも幻聴さんに苦しめられていますが、浦河に来て幻聴さんとのつながりよりも仲間とのつながりを大事にできるようになったと語ってくれてました。
精神障がいを抱えるべてるのみんなの体験が有用な体験として用いられ、弱さを絆にべてるに触れる人の意識を変えていく力と可能性が私たちにあることが会場の方たちに伝わっていくことを願います。
最後にパンチングローブのかよちゃんが病者の祈りを歌いあげて講演は締めくくられました。
当事者の可能性が祈りとなり、みなさんが豊かなめぐみの中を生きることができますように。
megumi

2 件のコメント:

mikamihiro3 さんのコメント...

当事者の力。
これが必要ですよね。

それがあってこそ、当事者以外にもう受け入れられる。

自身の体験を発表すること。
最近では珍しいことでもなくなってきましたが、べてるは、その走りでもあるんですね。

弱さがあっても、それが結びつけば強さに変貌します。
これからも、自分の弱さを見つめてゆきましょう。
いつか強さに変わることもあるはず。

ポラリス さんのコメント...

台湾や韓国から来てたみなさんは
初め何が何だかわからなかったみたいでした。
「ここは特別な町じゃないでしょ?」
「ああいう人たちは日本中いるでしょ?」
「何がユニークなの?」

べてるのユニークさは、日本語で説明するのもむずかしいのに、私の貧しい英語ではさっぱり通じませんでした。でも当事者自身の体験発表を通訳者が一所懸命伝えてくれるうちに、だんだん通じてきたみたいでした。

べてるは私の勇気です。道産子の誇りです。世界ブランドです。参加してくださったメンバーお一人ずつに、心からお礼を言いたいです。