今日はよんぶらの一番奥の壁の土塗りをしました。
この壁は正面の入口を入って一番先に目に入る壁です。
最初にわらの塊とわらの塊の間のすきまに、わらやわらと土を混ぜたものをぎゅぎゅっと詰めます。
そしてわらをたくさん入れて固く練った土とやわらかな土を使い分けて壁をぬっていきます。
土を塗ると中のわらが見えなくなってしまうので、わらを見せる小窓をもうけました。
カイルさんが小窓の回りを丁寧にこてで形をつくってくださいます。
今日でワークショップが最後だと聞きつけた入院中の仲間やデイケアの仲間が大挙して来てくれて、壁の前がわっとにぎやかになりました。
入院中の人やデイケアのみんな、作業療法の先生が壁を塗り、土を足で捏ね大活躍です。
入院中の患者さんに腕に覚えのある方もいて、小さななたを使うのがすごく上手だったりします。
土を捏ねる工程の担当はしんごくんです。
私も土一対わら九の配合の固い土を作るべく足で土を捏ねるしんごくんの足元にわらを撒いて手伝いました。
一番奥の壁は一番目立つところでもあります。
しょうこちゃんがカイルさんにより魅力的な壁のラインを提案し、その案が採用されました。
竹のぼっこを打ち込み、そこに土をいっぱい入れてなめらかな曲線を演出します。
池松さんとしょうこちゃんが思い描く姿まで美を追求します。
壁塗りにどんどん土がいるので後方の土捏ね班も懸命の努力で土を作ります。
お昼にカイルさんに今回のワークショップは如何ですかと質問をしてみました。
カイルさんの答えは「べてるの家のみんなはすごく働き者、この現場はうまくいっている。」と返ってきました。
そして「仕事をやりたい人は何かする事はありませんか?とたずねてくれてすごく役に立っている。」と誉めてくださいます。
カイルさんは日本に来る前、アメリカで障がいを持つ方たちが暮らすコミュニティで十四ヶ月生活していたと教えてくださいました。
コミュニティには知的障がいやダウン症の方が生活し、広大な敷地の中で自給自足の生活を目指して日々を過ごされているそうです。
「そのコミュニティとべてるはとてもよく雰囲気が似ている。健常者は問題を持っていても問題を持っていないふりをしているが、人と自分は違うところを持っていると受け入れてくれる人たちの中に一緒にいるのは楽で、心がほっとする」と教えてくださいました。
カイルさんのまなざしのやさしさの一端を知り、お話を聞いてカイルさんをより身近に感じました。
今日でワークショップは終わる予定だったのですが、余ったストローべイルでベンチを作る作業を明日も小さな規模で行うことになりました。
カイルさんや野田さんは口をそろえて、「よんぶらはいい現場だった。」と誉めてくださいます。
そんなのってワークショップに参加した者にはうれしいじゃありませんか(^-^)出会いに感謝☆
ストローべイルが紡ぐ人の輪に感謝します☆
megumi
0 件のコメント:
コメントを投稿